日本の山で
日本の山はすごい!(ヤマケイ新書)外国人の目から見ると
2015年7月26日(日)は2年目の「信州 山の日」(7月第4日曜日)でした。
また、来年2016年からは8月11日が国の祝日「山の日」になります。
その「山の日」を作ろうという数年前からの動きの中で尽力されてきた、日本山岳会の永田弘太郎さんが「日本の山はすごい! 『山の日』に考える豊かな国土」(ヤマケイ新書)を出されました。
「山の日」制定のための活動を通じてあらためて学んだこと、考えたこと、知ったことなど多くの<山の魅力>を知らせたいと、まとめられた本です。
第1章は「外国人たちと日本の山」ですが、日本山岳会でのつながりで私たちの活動をご存知だった永田さんから執筆中にお電話をいただきましたので、これまでに聞いていた韓国の登山者の声をたっぷりとお伝えしました。
外国人の目から見ると
見出しを拾うと、「外国人が群がるパウダースノー」「豪雪都市の人気上昇中」「世界一美しい紅葉」「世界が憧れる日本の山」「日本の山を訪れた先駆者たち」と、外国人の視点で日本の山を見つめなおしています。
また、キルチャビに協力者いただいているキムチャンヒさんに白羽の矢が立って、彼の会社JTツアーが文中に登場します。
「夏には残雪と高山植物、険しいアルプスならではの大展望など、3000メートル級の高山特有の魅力が、多くのハイカーの胸をときめかせています」と日本の山の魅力を表現しています。
ほかにも次のような外国人のコメントが目に留まりました。
「2000年(平成12年)に山と溪谷社がおこなった外国人たちへのインタビューから、意見を拾ってみました。(略)
『日本の山には多様性があります。たとえば、標高の高い北アルプスでアルペンハイクをしたり、上高地で森を散策したり、尾瀬の湿原を歩いたり。そして、四季の変化でひとつの山が3つも4つもちがう表情を見せます。春は、桜の花が咲き、夏はみずみずしい緑に輝いて、秋は木の葉が黄色や金、赤に色づき、冬は雪におおわれます』」
来年からの「山の日」に向けて、私も実際に山を歩いて心と体で感じるのとともに、本を開いてアタマで考えてみたいと思います。
(2015年8月4日)
北アルプスが韓国人に人気の理由は? NHK WORLD「山の日」のリポート
韓国山岳誌に見る日本の登山 「山と溪谷」09年1月号
韓国人からみた日本の山 「岳人」08年12月号投稿