最近の活動
韓国「MOUNTAIN」誌 2008年の連載「上高地通信」
2008年5月号から見開き2ページで全6回の連載をキルチャビの内野かおりが書かせていただきました。
マナーや習慣、高山の気象など日本では当たり前のことでも、韓国人は知らないようなことが実は結構あります。韓国人の声を受けて、日本人向けの案内には書かれないような常識的な情報をも丁寧にひろい上げて、基本的な情報のギャップがなくなることを狙いました。
一方で、受入れ側として必ず知っておいてもらいたい重要なことも盛り込み、それらに軸足を置きながら、彼らがより楽しく安全に登山できるように心がけました。
その前のシーズンオフに夫婦で頭を絞って10数本の下書き原稿をお送りしたことに応えていただき、連載が実現したものです。
山小屋は白銀、山の麓は緑 5月号
上高地の魅力と開山祭
小屋開けの様子
高山には残雪が沢山あり、雪山の技術や経験が必要 「韓国人登山者が想像する春の登山とは全く違い、冬の雪山そのままです」
白い花で より輝く山頂の白銀 6月号
ニリンソウとコナシの花、木々の芽吹きの美しさ
ウェストン祭と上高地音楽祭
山小屋利用の一般的な案内「遅くとも午後4時までには到着するように」
登山者が集中する時期について(海の日やお盆休み)
徹底的に準備したあなた!さあ、北アルプスへ! 7月号
近い日本でも高い山の登山は、韓国の夏の登山とは全く違うことを理解して
「早発ち早着き」
高山では気温が想像より低い
ポンチョや簡単なビニール雨具ではなく、上下に分かれた雨具を
岳沢ヒュッテがないこと
日本での登山事故には、こうやって対処しましょう 8月号
上高地の夏は涼しさを求める人で賑わう
セルフレスキューができないとき近くの山小屋や警察に救助要請を
状況に応じて救助費用がかかる
6月、残雪の穂高で滑落事故
30人のツアーにガイドがたった1人
前後ばらばらになって行動
山小屋や関係者のアドバイスをよく聞いて
「紅葉大爆発」 はじける北アルプスの秋 10月号
涸沢の紅葉最盛期の様子
幻想的な明神池のお船祭
体育の日の連休は山小屋はとても混雑する
最低気温が零下まで下がる
悪天候時に雪になることもあり備えが必要、天気予報に注意し引き返すことも
2年前に白馬で吹雪で遭難
日没が早くなるので早めの到着を
11月初めに多くの山小屋が閉まる
美しく厳しい北アルプスの冬 12月号
小屋閉めの様子
閉山祭の後、上高地へは全ての車の通行が規制される
冬の北アルプスの気象
冬山へは充分な知識と技術に加えて、現地の正確な情報が必須
雪山初心者は易しいコースで、ガイドと一緒に訓練を
日韓の登山者が仲良く安全な登山を楽しめるよう、日本の登山事情や習慣を理解して
(内野慎一 2015年9月4日改訂)