日本の山で
外国人だから遭難した?中央アルプス韓国人遭難
2013年7月末に中央アルプス檜尾岳周辺で韓国人登山者4人が亡くなった遭難事故では、直後からニュースや新聞で大きく報道されました。
それらを見て「外国人だから遭難した」という印象を受けた方も多かったのではないでしょうか。
では逆に日本人だったら大丈夫だったのか?
遭難から半月後に信濃毎日新聞から検証記事が出ています。
登山をよく知っている記者だからこそ、要因を外国人という一面だけに求めず、掘り下げて取材された記事でした。
中ア韓国人4人死亡事故 まとまり欠き遭難拡大か
(2013年8月17日 信濃毎日新聞から抜粋)
中央アルプス檜尾岳(2728メートル)周辺で、韓国人登山ツアー客の男性4人が低体温症などで死亡した遭難事故から半月余り。駒ヶ根署への16日までの取材で、4人を含む計20人のパーティーは悪天候に見舞われ、それぞれ危険を感じながらも予定のルートを歩き続けたことが分かった。全体を統率するリーダーが不在のパーティーには、仲間が途中で動けなくなったことに気付いていない人もいた。
救助関係者は「最初の遭難者が出た時に全員で引き返すなどの判断をすれば、その後の遭難は防げたかもしれない」と指摘している。
実はキルチャビはまだ消息がよく分からない時点でいくつか取材を受けました。遭難自体について言及する立場ではありませんので、日本と韓国の登山スタイルの違いをお伝えしました。
その後引き続いて、あらためて韓国人の登山スタイルや意識の違いについて調べ、一歩ふみこんで考えました。
韓国では最高峰でも2000m足らずで3000m級の登山経験が乏しいことなどは既にご存じでしょうし報道されている通りです。言葉の壁もお察しの通りと思います。
それに加えて「初心者でも通れるよう整備された登山道」、登山経験が豊富でも「低山のベテラン」であること、「登山道上の標識、当局による入山規制」などいくつかのポイントが浮かび上がってきています。
レポート 韓国の登山道や登山者、入山規制や標識について
(2014年6月1日改訂)
ヤマテンの山の天気予報 韓国語版と英語版がスタート
レポート 北アルプスの韓国人の声 2014年夏 横尾での遭対協相談員の報告
その行動の背景がわかる 韓国のトゥンサンと日本の登山の違い
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